おばんです。
オリンピックも盛り上がってきましたね。私は趣味で「柔術」を習っているので、競技としては似て非なるものですが、「柔道」の結果が気になっております。
さてさて今回は個人心理学(アドラー心理学)における「カウンセリング」についてです。
まず、「カウンセリング」ですが、一般的にはクライアントの話をとことん聴く「傾聴」と言われる手法が一番有名かと思われます。
「来談者中心療法」などとも言われます。
個人心理学の「カウンセリング」は「来談者中心療法」とは違い、積極的な質問や助言が含まれ、他の手法よりも短期的に終わるのは特徴的と言えます。
特に重要視されていることが「カウンセリング的人間関係の樹立」と呼ばれるものです。
その特徴は以下のとおり要約されています。
⑴相互尊敬
カウンセラーは、どのようなクライアントをも、かけがえのない個人として尊敬する
⑵相互信頼
カウンセラーは、クライアントが何をしようとも、信頼し続ける
⑶協働関係
カウンセラーとクライアントとが協力して問題を解決するという「横の人間関係」を結ぶ
⑷目標の一致
カウンセリングによって、どの問題をどの程度にまで解決しようとしているのかということを、カウンセラーとクライアントの間で合意する
※アドラー心理学教科書 ヒューマン・ギルド出版部より
ちょっと簡素にまとめたため、これだけではよくわからないという方もいらっしゃると思いますが、私が言いたいことは「クライアントと友人関係を築く」ということです。
私が以前ヒューマン・ギルドでセミナーを受講した時、講師である岩井先生に「長江さんはカウンセリングをして、〇〇さん(先輩カウンセラー)は世間話をしていました」と言われたことをよく覚えています。
以前「ライフタスク」の際にも書きましたが、個人心理学では人生の課題を「仕事」・「交友」・「愛」のタスクに分けており、カウンセリングは「交友」のタスクであるとしています。
つまり、岩井先生に私は「仕事」としてクライアントと接していたとご指摘を受けたのです。
私の後にロールプレイを行った先輩カウンセラーの方は、とても温かみがあり、まさに「交友」の関係でクライアントの方と接しており、業務的なイメージは全くありませんでした。その時、クライアントと友人として接することの重要性に改めて気づきました。
ちょっと考えれば、信頼できる友人となら心も開くことができ緊張感も生まれることなく、自然に話すことができると思います。
上記に記載した「カウンセリング的人間関係の樹立」ができ、よき友人としてクライアントと接することができれば、良いカウンセリングができるのだと思います。
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