感情の目的について

こんばんは。台風が宮城県に初上陸しましたが、皆さんはご無事でしたでしょうか。
今夜は「感情」について書いていこうかと思います。

個人心理学(アドラー心理学)では、目的論があり、感情にも目的があると考えます。

ここでは「怒り」という感情で考えるとわかりやすいかと思います。

よくお母さんに怒られていたとして、その最中に電話が鳴ったとします。
するとお母さんは先ほどの鬼の形相から一変して、「はい、もしもし~」とにこやか電話に出るなんてことは簡単に想像できるかと思います。
これは、つまり「怒り」を自分でコントロールして「道具として使用している」ということです。

個人心理学では「感情」を「道具」と考えるため、「道具」である以上使う「目的」があるわけです。
ここでの「怒り」の目的は、「相手を従わせる」や「自分の思い通りにする」といったようなことでしょう。

「〇〇だから怒った」というのが普通の考えかと思いますが、目的論で考えれば「〇〇するために怒った」と言えます。
もし相手がコミュニケーションの際に「怒り」を使用した場合、目的論の視点で考えることができれば、なんのためにこの人は「怒り」を使っているのだろうか。と考えることができ、こちらも「怒り」を使わず、比較的冷静にいることができると思います。

また、自分自身でも何かの拍子に「怒り」の感情が湧いてしまったときは、その時は「私は怒りを使ってどうしようとしているのか」を冷静に見ることができれば、必要以上に感情に振り回されることもないかと思います。

ここでは、「感情」は「道具」であり「目的」があるということを理解いただければそれでOKです。
もし、「感情」に振り回されたくないといった方は「道具」である以上、コントロールはできると思いますので、「道具」を使いこなす訓練をぜひ一度してみてください。



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