子どもの頃の思い出 早期回想について

こんばんは。オリンピックが終わりましたが、いよいよ夏の甲子園が始まりましたね。
私は高校野球が大好きなので、朝から甲子園球児の一生懸命プレイする姿に勇気を貰っております。
地元の宮城では東北学院が初出場なのでとくに頑張ってほしいですね。

前回は個人心理学については、「夢」についてでしたが、今回は「早期回想」について書いていこうと思います。

この「早期回想」ですが、個人心理学(アドラー心理学)では、ライフスタイルを分析する際に非常によく使います。
具体的にどういったことをするのかというと、クライアントに10歳くらいまでの記憶に遡ってもらい、その中で、「1番古い記憶」と「1番鮮明に残っている記憶」を聞いていきます。

このときポイントなるのが、ストーリー性のある記憶を聞くことです。

例えば、「昔よく○○しました」というのは、ストーリー性はないですよね。そうではなく「3歳の時、兄と鬼ごっこをしていたが、転んで足をすりむいて痛くて泣いたら、兄が家まで運んでくれた」というような、始まりと終わりのある記憶が好ましいと言えます。
そして、その語った記憶のなかから、最も鮮明に覚えている部分とその時の感情を聞いていきます。

そうすることによって、クライアントのライフスタイルを分析することができます。

なぜ、「早期回想」がライフスタイル文政に役立つかというと、アドラーは記憶は今のライフスタイルに必要だから覚えていると言っています。
また、クライアントが語る記憶は正しいか正しくないかはさほど重要ではありません。

その話を語ること、どのように語るかが重要であるのだといいます。
そのため、語られる「早期回想」は今のライフスタイルが色濃く反映していると考えられるのです。

「早期回想」は、3~5つほど聞けた場合は、その中の共通することを探していきます。

すると、クライアントにとって重要な共通項が見えてくる場合があります。

例えば、5つある「早期回想」には必ず母の存在が出てくるや、すべてがバッドエンドな記憶であるなど。その場合、クライアントのライスタイル形成には母親の影響があり、人生や世界に対して悲観的な考えを持っているということが読み取れます。

この「早期回想」は、治療やカウンセリングにも役立つため、今度も訓練しクライアントのライフスタイルをより深く分析することができるようにしていきたいですね。

ライフサポート・すみの家

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