「今」について

おばんです。少し前に寒くなったと思ったら今日一日はとても暑かったですね。

宮城県では緊急事態宣言が解除されることにはなりましたが、油断せずに過ごしていきたいですね。

皆さんは「今」を生きていますか?

これはどういう状態なのかというと、私はシンプルに言えば、「今やるべきことに集中している状態」だと思います。
現代では「マインドフルネス」や「瞑想」が流行っておりますが、その考えに近いかもしれません。

個人心理学(アドラー心理学)では、「共同体感覚」をはじめとする多くの概念がありますが、私は「仏教」の考えに近いと感じることが多いです。

また、「今」を生きることをとても大切にします。

日本に個人心理学を広めた野田俊作さんも、本の中で「仏教」について書かれることがありました。

なぜ、「今」を生きることが重要なのかというと、それは「今やるべきことに集中している状態」つまり、「自分の課題に向き合っている状態」だからです。

個人心理学では「人生の課題(ライフタスク)」という、人間が避けることのできない課題(やらなければならないこと)があると考えます。
この課題に正しく向き合うことができなければ、人は劣等コンプレックスを抱え、神経症や精神病に陥り、「人生の課題」から逃避してしまいます。
なぜ、課題と向き合うことができないのか、これは理由は様々あるかと思いますが、「失敗したくない」や「リスクを考えると不安」といった、「今」ではなく「未来」に意識が向いてしまっている可能性もあります。

「今」に集中できず、「未来」に意識が向いているからこそ「不安」という感情を抱いてしますというようなメカニズムです。
しかし、逆を言ってしまえば、「今」に意識を集中することができれば、「不安」はなくなります。
また、「後悔」といった感情もありますが、これは「過去」に意識が向いていると言えます。
そのため、これも「今」に意識を向ければなくなります。

こういう話をすると、「理屈はわかった。じゃあどうすれば今に集中できるんだ?」ということ言われる方がいますが、私は「考えるのをやめてください」と言います。
考えは言い訳に使われることが多いです。以前にも書きました「Yes but(はい、でも・・・)」の状態です。

余計なことを考えず、今やるべきことがわかるのであれば、それに集中するのみです。

それが「今」を生きている状態だと私は思います。



ライフサポート・すみの家

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